奥田木白(おくだもくはく) 1800 ~ 1871 年

 

江戸末期の陶芸家、赤膚焼中興の祖。大和郡山堺町に生まれる。

「諸国焼物写し所」との看板を掲げ、その作品は非常に多岐にわたり、特に奈良人形の写しものもあり、奈良絵の茶碗は人気が高く、今日も赤膚焼の主要な作風となっている。また詩歌や茶道に秀で、天保7年に奉納した西大寺大茶盛茶碗は木白の作品の一端を知るものとして今日まで伝えられています。

卓越せるその意匠と技倆を以って赤膚焼が茶の湯の道具として極めて高く評価されるようになり、奈良の名産、赤膚焼(あかはだやき)を世に知らしめた江戸時代の名工。