香月泰男 「ひなげし」

絵の好きな人にとって香月と云えば【シベリアシリーズ】と云う事になるでしょう…

香月自身が「満州出征、シベリア抑留という(過酷な)体験がなければ自分の人生は単調なものになっていただろう」という意味の事を云われています。

 

香月は類い稀なハイセンスな画家、そのセンスだけでも人を充分感服させられる絵が描ける人。更にわずかな線だけで画面全体に、意図する空気感を表出できてしまうテクニックをも持ち合わせた人。

 

さて本画ですが、55年にまだシベリア抑留の傷がいえぬままの香月がキッチンの画家と言われていた名残がのこるものです。

 

わずかに四角く描かれた≪ひなげしの花≫、極寒のシベリアで次々と戦友の死を看取って行った画家がどんな気持ちで描いたのか…知る由もありませんが、我々はただこの絵を純粋に(微かな痛みを感じながら…)楽しんでもいいのではないか、と思います。 二重額装となっており、内側の額の金彩が当時の光を放っています。

◆ 板に油彩    

画サイズ:横15.3cm、縦 9.5cm

 

画裏に《ひなげし1955 Yasuo.Kazuki 》のサイン。

正規鑑定証付き。

 

☆ 香月 泰男

1911(M44)1974(S49)

山口県長門市出身、藤島武二の門下。

 

 

ちなみに香月の油は未だに数百万を下らぬ評価額となっており、一向に下がる気配はありません。

店に掛けて楽しませてもらいましたが、全く見飽きる事のない味わい深い秀作。

 

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仁清写水鳥香合 初代 宮川香山

初代宮川香山の香合です。

明治維新後の横浜で真葛釜を開窯、「高浮彫」とういう今までにはなかった超絶技巧で世界を驚愕させた人物です。その作品は、海外で高く評価されエミール・ガレの工房やロイヤル・コペンハーゲンにも影響を与えたと言われています。
真葛焼は2代、3代と引き継がれましたが、昭和20年(1945)横浜大空襲で、工房が壊滅的な被害を受け、同時に3代目の命も奪われ真葛焼は消滅してしまいました。そのため、作品も少なく「幻のやきもの」と呼ばれています。

71/80

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楽 長入(七代)舟形小皿 五ツ

楽長入の舟形小皿(五ツ)です。

了入の極め、覚入の極めの二重極めとなっております。

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楽弘入(12代) 古織部南蛮写杓建

12代樂吉左衛門(弘入、1857-1932) 古織部南蛮写の杓建てです。 花瓶としても使えるように漆塗りの落としが付属しています。 陶芸家:12代樂吉左衛門(弘入) サイズ:h17cm×w11cm(7.5cm)

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八木一夫  朧刷毛目茶碗

八木一夫 

朧刷毛目茶碗 

陶歴

1918年 陶芸家・八木一艸の長男として京都市に生まれました。 1937年 京都市立美術工芸学校彫刻科を卒業しました。 1947年 『青年作陶家集団』の趣意書を発表しました。 1948年 鈴木治、山田光、松井美介、叶哲夫とともに「走泥社」を結成しました。 1957年 京都市美術大学(現・京都市立芸術大学)彫刻科の非常勤講師となりました。 この年初めて黒陶作品の制作を始めました。 1969年 『八木一夫作品集』(求龍堂)が出版されました。 1972年 東京伊勢丹で「八木一夫個展」が開催され、本のシリーズを発表しました。 1978年 パリのグラン・パレで開催の「FICA78」にて「八木一夫陶彫展」と題し 、作品「Haiku I ~XI」を陳列、高評を博しました。

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那加屋花冠